千とは、小学一年生で習う漢字である。
解説
概要
103を表す漢字。大字は「仟・阡」。カタカナの「チ」の元となった。
「一攫千金」など、単に数の多いさまを指す場合もある。
熟語
通常の読み
千尋(ちひろ)
非常に高かったり、非常に深かったりすることを表す言葉。
「尋」は両手を左右に広げた長さのことで、それがたくさんあるということ。→尋(単漢字)
千手観音(せんじゅかんのん)
菩薩のひとつ。手がいっぱいあることで有名。
見れば分かることではあるが手は千本もなく、基本的に全部で42本である。
体の正面で合わせている2本の手以外の40本の手がそれぞれ25の世界を、合わせて千の世界を救うという。
千里眼(せんりがん)
遠くの出来事を感知できる能力のこと。千里とはおよそ3,900kmほどの距離である。
明治時代、この能力の真偽に纏わる「千里眼事件」という騒動が起きたが、科学的な立証はできなかった。
特別な読み
千五百秋(ちいほあき)
限りなく長い年月や、永遠のこと。
千五百(ちいほ・ちいお)とは非常に多い数のことを指す。
なぜ秋なのかは秋(単漢字)を参照。