草(単漢字)

草とは、小学一年生で習う漢字である。

解説

概要

「くさかんむり」に音符の「早」を合わせたもの。
なんと、もともと「どんぐり」を意味する漢字であった。
現在では借りて「くさ」、更に「粗末な」「下書き」のような意味がある。

流石に草

現在「草」はweb上を中心に「笑った」という意味で使われることがある。
由来は動画投稿サービスにおいて、「笑」のタイピングを省略して「w」とコメントしたことから。大笑いしたという意味で「www」と連投することも多く、たくさんのそれがまるで草が生えているように映るため。

現状ただのネットミームであるが、インターネットに明るくない人が使うことも増えてきた。
漢字の意味は長い年月をかけてどんどん増えていくものなので、もしかしたら将来この用法・意味も漢字辞典に載るかもしれない。

熟語

通常の読み

草分け(くさわ-け)

土地を開拓すること。草が茂る荒地を切り開いて土地の基礎を作ること。
転じて、創始者という意味でも使われる。

草草(そうそう)

手短な様子や、粗末な様子を表す熟語。転じて、慌ただしく切り上げること。
手紙の末尾に書く言葉でもあり、文頭の「前略」とワンセットで使う。

特別な読み

草臥れる(くたび-れる)

疲れること。また、使い古してみすぼらしくなること。
「くた」は朽ちたり腐ったりすること、「びる」は怯むことを意味し、それらが合わさったもの。
漢字は当て字であり、疲れて草に臥(ふ)せることから。

草鞋(わらじ)

藁(わら)で編んで作った履物のこと。草履(ぞうり)と違い足首に紐を巻いて固定する。
もともとは藁沓(わらぐつ)だったものが「わらんづ」「わらんぢ」と変化していった。
漢字表記は藁で出来た靴を意味する中国語から借りたもの。

両立の難しい二つの職業に同時に就くことを「二足の草鞋を履く」と言う。
先述の通り草鞋は藁製で厚く、足首に紐を巻くこともあり、同時に二足は履けないため。

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