立(単漢字)

立とは、小学一年生で習う漢字である。

解説

概要

人が地面に直立しているところを象った漢字。「たつ」「たてる」を意味する。
また、「立春」「立夏」など、季節の始まりもこの漢字で表現する。

かさの単位「リットル」も漢字で書くとこの字になる。
音訳である「立突」の略字であり、和製の読みなのでカタカナ表記だが訓読みである。

熟語

通常の読み

私立(しりつ)

個人が設立した民間団体、及びそれを運用すること。
公立、国立、国公立など、対義語がたくさんある。
「市立」と混同することを避けるために「わたくしりつ」と読むことも多い。

立ち往生(た-ち-おうじょう)

行き詰まって身動きが出来なくなること。
平安時代末期は衣川の合戦で、全身に矢を受けた武蔵坊弁慶が立ったまま事切れた。
この故事を「弁慶の立ち往生」という。「往生」は死ぬこと。
立ち往生した弁慶は進むことも戻ることもできないということで、江戸時代末期頃から先述した意味で使われるようになった。

立方(りっぽう)

ある数字や数式を3乗すること。またはその結果の数字や数式のこと。
立体の体積を求める際に縦・横・高さと3回掛けることに由来する。
2乗の場合は「平方」と呼ぶ。

特別な読み

立木(りゅうぼく)

ある土地の所有者が、その場所に生育する樹木やその集団に対し、所有権保存の登記を行ったもの。
基本的に樹木は動かせないためその土地と同時に取引されるが、登記を行うことで独立した不動産とみなされ、個別に取引ができるようになる。

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