手(単漢字)

手とは、小学一年生で習う漢字である。

解説

概要

五本の指を開いた手を象った漢字。「hand」を意味する。
転じて、手の使い方や手を動かした結果などを意味する様になる。「手段」「手芸」「歌手」など。

助数詞の「手」

武道の決まり手や、囲碁・将棋の指し方を主に「手」で数える。
「一手先を読んだ」などの用法はこちらに由来するもの。
他にも、舞踊の手さばきや、仕事や作業の担い手なども「手」で数える。

熟語

通常の読み

手話(しゅわ)

手や指先の動作などで意思表現を行う視覚言語。耳の不自由な人やその周りの人が使用する。
手話は主に「手指動作」と「非手指動作」から成り、後者は顔の動きや表情のこと。
命令や疑問などは非手指動作で表現するので、発信者の表情が直接文法的意味に繋がるという点で特徴的。

手向け(たむ-け)

神仏や死者の霊に対するお供え物。また、別れ際に送る餞別(せんべつ)。
簡単な字だが現代社会において使用頻度は高くない。

特別な読み

手弱女(たおやめ)

しなやかで美しい女性を形容する言葉。対義語は益荒男(ますらお)。
もとは弱(単漢字)を「わや」と読んで「た・わや・め」だった。

手水(ちょうず)

手や顔・口などを洗って清めること。神社の入口には手水用に手水舎(ちょうずしゃ)がある。
今では転じて「トイレ」という意味でも使われる。
普通に「てみず」と読んでも別に良い。

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