校とは、小学一年生で習う漢字である。
解説
概要
木と交を合わせて、手足を拘束する枷を表している漢字。
借りて、「くらべる」「まなびや」などの意味に派生した。
小学一年生で習うほとんどの漢字はニュアンスが単純で分かりやすいが、そんな中でこの漢字は比較的難解と言える。
ひとえに「学校」の「校」だからこそというのはあるだろう。
熟語
通常の読み
校閲(こうえつ)
原稿や印刷物に目を通し、誤字や脱字などがないかチェックすること。
この「校」は「くらべる」「しらべる」の意味。
登下校(とうげこう)
学校に登校することと下校すること。不審者への注意が促されるタイミング。
会社は「出退勤」だが、学校は山と同じで「登る」「下る」を使うのが面白い。
この「校」は言わずもがな「まなびや」の意味。
特別な読み
校倉(あぜくら)
材木を井桁状に組み上げて壁を形成した建物で、柱を必要としない。
主に倉庫として使用されていた。
この「校」は「木を組みあげたもの」という意味。
校合(きょうごう)
校閲に近いが、特に原本と照らし合わせて誤りを訂正していく作業のこと。
また、基準にした本との差異を書き出して記録していくこと。
「校」を「キョウ」と読ませる珍しい熟語である。