一(単漢字)

一とは、小学一年生で習う漢字である。

解説

概要

数字の1を表す漢字で、大字は「壱」。
線が1本で「いち」である。直感的に非常にわかりやすい。

「二」「三」と数が増えるにつれて本数も増えていくが、それ以降はパターン通りではなくなってくる。
詳細については「四(単漢字)」を参照のこと。

数字の音読みと訓読み

音読みと訓読みの区別の簡単な方法として「単体で意味が分からない読み方が音読み、日本語として意味が通る方が訓読み」というものがあるが、この漢字の「いち」という読み方は意味が通るが音読み(イチ)である。
同様に「に、さん、し、ご、ろく、なな、はち、きゅう、じゅう」は音読みだし、「ひゃく、せん、まん、おく…」も音読みである。

音読みとは、中国での発音をもとにした読み方のことを指している。
「いち、に、さん…」という読みは、中国語における数字の数え方が日本で訛って変化したもの。
訓読みのように一語だけでも意味が通じるが、中国由来の読みなので、音読みである。

ちなみに訓読みは「ひ、ふ、み、よ、いつ、む、なな、や、ここ、とお」。
「ひとつ、ふたつ、みっつ…」等の数え方もこちらから派生しているものである。

熟語

通常の読み

統一(とういつ)

「一」という字には、「ひとつ」「はじめ」の他に「ひとつにする」という意味もある。
「統」も「ひとつにまとめる」という意味の漢字なので、似た意味の漢字を重ねている熟語ということになる。

特別な読み

一日(ついたち)

暦の上で、各月における1日目のことを指す。
「月立ち」が訛って「ついたち」になったそう。
ちなみに、「朔」と一文字で書いても「ついたち」と読む。

関連リンク