気(単漢字)

気とは、小学一年生で習う漢字である。

解説

概要

もともとは音符の「气」+「米」で「氣」と書き、米などを他人に贈る意味の漢字であった。
气」は蒸気が立ち昇る様を象った字であり、後世でこちらの意味に用いられるようになったそう。
現在はそれに加えて自然現象、呼吸、気配、におい、心のはたらきなど、様々な意味を持っている。

熟語

通常の読み

気象(きしょう)

いわゆる天気を表す単語のうち、それを物理現象という視点から表現している言葉。
「気象予報士」「気象衛星」「異常気象」など。
転じて、宇宙の根元的なものの力によって生じる事象のことも指すらしい。

呼気(こき)

鼻や口から体内に向けて吐く息のこと。アルコールの呼気検査などが有名。
この場合の「気」は「いき」という意味であり、実際にこの字には気(いき)という読み方も存在する。

特別な読み

気質(かたぎ)

ある特定の身分や職業の人々に共通してみられる性質のこと。
もともとは布を染める際の型に使う形木(かたき)が由来で、現在の漢字表記は比較的新しい当て字。
一定の形状のものを次々に作り出すところから転じて、習慣や性質のことを指すようになった。

ちなみに「きしつ」と読んでも間違いではない。意味は同じ。
「かたぎ」と読んでいない人がいても強く指摘しないようにしよう。

気障(きざ)

不自然なまでに気取っていて嫌味なこと。また、そういう人。
気障り(きざわ-り)の略というのが通説で、これは必ずしもネガティブな意味を持たず「気がかりである」というニュアンスだった。

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