金(単漢字)

金とは、小学一年生で習う漢字である。

解説

概要

土の中に含まれている鉱物を象った漢字。
もとは鉱物全体を表しており、金偏(かねへん)の他の漢字にもそれが現れている。
後に「gold」の意味が、更に「money」の意味が生じた。現代日本においてなくてはならない漢字のひとつ。
五行のひとつでもある。

熟語

通常の読み

金縛り(かなしば-り)

厳重に縛り付けること。不動明王がそういう術を持っていたのが元ネタ。
また、入眠時にそういった術に掛けられたかのように、急に体の自由が効かなくなること。
睡眠麻痺ともいい、ストレスや過労でレム睡眠のリズムが崩れることが原因とされる。
別に心霊現象ではないので安心して養生されたし。

「金の力で自由を奪うこと」という意味もあるが、こちらはほとんど使われないか。

金蔓(かねづる)

金銭を定期的に手に入れるための手段、また、継続的に金銭を出してくれる人。
ツルをずるずる引くだけで金が手に入るようなニュアンスか。
鶴ではないので注意。

金的(きんてき)

何とか手に入れたいと憧れているもの。金色の的(まと)の意味。

また、睾丸を狙って攻撃すること。金の意味は言わずもがな。
あらゆる格闘技で禁じ手とされており、それだけ大きなダメージが入るということ。
逆に不審者などに襲われたら躊躇なく蹴り上げて良い。

金輪際(こんりんざい)

絶対に、決してという意味。
仏教における宇宙論に「金輪」という世界があり、大地の底ゆえその下に人は住めない。
そのため金輪の際(きわ)が「ぎりぎりのライン」の意味で使われるようになった。
今と違い江戸時代あたりでは肯定的な文脈での使用例もあったそう。

特別な読み

金剛石(ダイヤモンド)

モース硬度が全鉱物の中で最も高い炭素の結晶。
「金剛」は属の中で最も(かた)いという意味。

金字塔(ピラミッド)

エジプトにある、石を四角錐型に積み上げて造られた巨大な王墓。
真横から見たとき漢字の「金」のようなのでこの当て字が与えられた。
「きんじとう」と読むと、後世に残る偉大な功績のことを指す。

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