子とは、小学一年生で習う漢字である。
解説
概要
「こども」が手を挙げているところを象った漢字。
幼い子供や種・卵や、それらに準ずる小さいもの・未成熟なものを指す。
転じて「君子」など、地位のある成人男子への敬称としても使われるようになった。
なんでもかんでも「子」
この字が下付きの熟語は非常に多く、それでいて様々な意味がある。
「椅子」「王子」「菓子」「種子」「扇子」「黒子」「様子」「原子」「利子」「調子」「格子」など。
なんと「子」の字には「物の名の下に沿える語」という意味もある。
つまり字自体に決まった意味がないまま子って付いている熟語がある、ということである。
「椅子」「菓子」辺りはそれが顕著。
熟語
通常の読み
子午線(しごせん)
北極と南極を結ぶ大きな円で、いわゆる経線のこと。
日本標準時子午線が、東経135°の広島県明石市。
方角を十二支で表した際に「子」が北で「午」が南であるため。
子分(こぶん)
親分(おやぶん)に対する子分。人の支配下で付き従う人。
本当の親子でなくとも、このように親と子で表現することがある。
特別な読み
子規(ほととぎす)
鳥の名前だが、ホトトギスと読める漢字は「不如帰」など大量に存在する。
歌人の正岡子規は本名を常規(つねのり)と言い、子規(しき)は今で言うペンネーム。
結核を患い血を吐く自分を揶揄し、口の中が赤いホトトギスに例えて子規を名乗った。