早とは、小学一年生で習う漢字である。
解説
概要
匙を象った漢字。借りて、夜明けを表す。
地平線から「日」が昇っている様子を象った漢字という説もある。
「はやい」と読む漢字はいくつかあるが、「早」は時刻や時期がはやいという意味。
はや-い | 意味 |
---|---|
早い | 時刻や時期が早い。朝が早い。まだその時期ではない。「驚くのはまだ早い」など。 |
速い | スピードが速い。「遅い」の対義語。「頭の回転が速い」など。 |
疾い | 射られた矢のように疾い。疾風(しっぷう・はやて)の疾。 |
迅い | 飛ぶように迅い。迅速(じんそく)の迅。 |
捷い | 身のこなしがすばしっこい。敏捷(びんしょう)の捷。 |
熟語
通常の読み
早急(さっきゅう)
非常に急ぐことや、非常に急いでいる状態。
もともとは「そうきゅう」と読むのは誤りだったが、慣用読みとして誤読が認められるようになった。
→出(単漢字) →存(単漢字) →贈(単漢字) →執(単漢字) →重(単漢字) →輸(単漢字)
早生まれ(はやう-まれ)
1/1~4/1の間に出生していること。
学校が4月から始まるので、年が変わっても1月~3月生まれは前の年に生まれた子と同じ学年となる。
そして、4/1生まれの子も早生まれである。
民法の上では、人は誕生日の前日が終了する24時に一つ年をとることになっている。
すると4/1生まれの子が年を取るのは3/31が終わる瞬間、即ち3/31である。
そして学校教育法によれば、4/1以降に満6歳になった子から小学校に就学する。
しかし4/1生まれの子が満6歳になるのは3/31なので、まだ1日早いのである。
そのため4月生まれのうち、4/1生まれの子だけは早生まれということになる。
特別な読み
早乙女(さおとめ)
田植えをする若い女性のことで、夏の季語。早(さ)は若々しいことを意味する接頭語。
転じて今では単に若い女性のことを指すこともある。