月(単漢字)

月とは、小学一年生で習う漢字である。

解説

概要

夜空に浮かぶ月が欠けた形を象ったもの。
そのまま月(Moon)を意味する漢字である。

ひと月(ひとつき)の「月」

一年を十二に分けたまとまりのことを「月」と言う。
太陽が昇ってから沈む周期を「日」と呼ぶのに対し、月が満ちてから欠ける周期を「月」と呼んだ。

江戸時代までは、新月の日が1日で満月の日が15日と、月の満ち欠けから一ヶ月を取り決めていた。
これを「太陰暦」と呼ぶ。
月の満ち欠けの周期はおよそ29.5日なので、太陰暦では30日の月と29日の月が交互に訪れる。

現在は太陽暦(グレゴリオ暦)を採用しているので一ヶ月と月の満ち欠けに相関はないが、
太陰暦の名残でそのまま「月」という文字・言葉を採用している。

熟語

通常の読み

月並(つきなみ)

毎月決まって行うこと。転じて、ありふれていること。
今では「月並な意見ですが」など、一定の周期がないもの・ことに対して使ってもよい。

月下氷人(げっかひょうじん)

いわゆる仲人。男女の縁を取り持つ人。略して氷人(ひょうじん)と呼ぶこともある。
中国の縁結びの神様に「月下老人」や「氷人」という神様がおり、それらを組み合わせた言葉。

特別な読み

月代(さかやき)

江戸時代以前の男性の髪型に見られた、前頭部から頭頂部の髪が生えていない部分のこと。
兜を被る時に髪で頭が蒸れるので、いっそ髪を抜いて・剃ってしまおうという発想。
戦場で兜を被ると頭に気(イキ)が上るので、それを抜くという意味で「さかいき→さかやき」らしい。

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