川とは、小学一年生で習う漢字である。
解説
概要
左右の線が両端の岸、真ん中の線が水がくねって流れているのを表し、全部で「かわ」を象っている。
そのまま「かわ」を意味する漢字。また、実はカタカナの「ツ」の元となった字。
川と河
同じ「かわ」を意味する漢字だが、一般的に「河」の方が規模が大きいとされる。
しかし、流域面積日本最大の利根川も「川」であるし、天の川にさえあまり「河」は使われない。
「河」はもともと中国における黄河を意味していた字で、規模が日本のそれとはレベルが違う。
日本には「河」と呼べる川がなく、国内で見るとしたら天文台で遠くの「銀河」を観測するくらいだろう。
また、大小の「かわ」の総称を「河川」と呼ぶ。
→河(単漢字)
熟語
通常の読み
川柳(せんりゅう)
江戸時代中期から流行した、五七五の一七音から成る雑俳の形式。
俳句と違って季語が入っている必要がなく、風刺などを交えて詠う詩が多い。
現在でも「サラリーマン川柳」をはじめ、様々な媒体で川柳のコンクールが盛んである。
単語の由来は当時の有名な点者である柄井川柳(からいせんりゅう)の名から。
点者とは簡単に言うと俳諧などを評価して優劣をつける人のこと。
彼が選出した詩をまとめて収録した句集が人気を博し、いつしかその形式の雑俳がそのまま「川柳」という名前で定着した。
特別な読み
川原(かわら)
川辺の陸地で、石や砂の多いところ。川の原が語源。
川(かわ)原(ら)ではなく二文字合わせて「かわら」なので特別な読み方の類。
川曲(かわわ)
川が曲がっている箇所。「かわくま」とも。
これも川原と同様、「曲」に「わ」という読み方がないので特別な読み方。