文(単漢字)

文とは、小学一年生で習う漢字である。

解説

概要

胸にいれずみを施した人を象った漢字で、もとは「もよう・いろどり」を表していた。
「文字」を表すようになったのは後から。そもそも漢字のルーツは絵や模様である。
転じて「文章」や「文明」のことを指すようになる。

熟語

通常の読み

文句(もんく)

もともとは「決まり文句」「謳い文句」など、単に文章中の語句のことを指した。
転じて「苦情・不服の申し立て」のような意味が発生し、単に現在「文句」と言うとこちらのことが多い。

文武両道(ぶんぶりょうどう)

学芸と武道の両方に秀でていること。現在は、武道の代わりにスポーツ全般を指す。
古代中国の書物『史記』に、文武の一方にのみ傾倒してはならないという記述が見られる。
日本では江戸時代、初代将軍の徳川家康が学芸を奨励したことから学者の社会的地位が見直されたほか、
第8代将軍の徳川吉宗は自らが文武に秀でた上で節制をし、民にそのストイックな姿を見せていた。

特別な読み

文色(あいろ)

物事の様子や区別のこと。
もっぱら「見分けがつかない」ようなネガティブな表現に使われる。

文箱(ふばこ)

手紙などを入れて、保管したり運んだりする箱。
言葉自体の汎用性は高いが、現在わざわざこの言葉を用いることはほぼないだろう。

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