犬とは、小学一年生で習う漢字である。
解説
概要
尾を上げて吠える犬の形を象った漢字。「いぬ」を表す。
転じて、犬のように「つまらない者」、忠実な様子から「回し者」などの意味もある。
大(単漢字)に似ているが由来に関係はない。
右上の点は、犬の耳や上顎の部分という説があり、どちらにせよあの辺りが顔ということになる。
簡単な字なので小学一年生で習うが、「猫」や「鼠」は中学ですら習わない(教育漢字でない)。
熟語
通常の読み
犬馬(けんば)
そのまま、犬と馬のこと。また、犬や馬のようにつまらない者のたとえ。
親を敬わず、ただ食べさせるだけに養うことを「犬馬の養い」と言う。
犬死に(いぬじ-に)
何かの目的のために奮起するものの、結局何も役に立たず、無益な死を遂げること。
これも犬を「つまらないもの」に例えた言葉。
特別な読み
犬子(えのこ)
犬の子供。いぬっころ→えのころ→えのこ。
ねこじゃらしの通称がある「エノコログサ」は、犬の尻尾に形状が似ているのが由来。