小(単漢字)

小とは、小学一年生で習う漢字である。

解説

概要

ちいさい点を3つ並べた字。水滴や火花のような、矮小なものを表す。
そこから「ちいさい」「わずか」「おさない」などの意味を持った。

他にも「小学生」の略語としてや、「小百合」など、語調を整えるための接頭語として用いられる。

熟語

通常の読み

小人(しょうじん)

こどものこと。「子供」より「小人」の方が、「大人」の対比としての見栄えは良い。→大(単漢字)
そのためテーマパークや銭湯などでよく見る表記であるが、「こども」とは読まないので注意。
また、「身分の低い人」「度量の狭い人」といった意味もある。

小田原評定(おだわらひょうじょう)

いつまでも結論がでない話し合いの例え。「ひょうてい」ではないので注意。
1590年のこと。小田原城の北条氏政・氏直が、天下統一目前の豊臣秀吉に攻め込まれた際に、
籠城するか抗戦するか降伏するかが全くまとまらず、徒に時間ばかりかけて結局降伏したことから。

特別な読み

小豆(あずき)

あんこや赤飯などに用いられるあのおいしい豆。
大豆に対して小さい豆なのが漢字表記の由来とされる。
一方で「あずき」という呼び名は、赤+ずき(溶けるの意味)が由来。

小火(ぼや)

火災に至る前に消し止められた小さな火事。放火の場合は小火でも大罪である。
由来はぼやぼやと燃え広がることから。
地味に冬の季語でもあるので、小火で俳句が詠める。

小舌(ひこ)

口蓋垂のこと。のどちんこ。
哺乳類の中でも人間にしか備わっていない器官であり、様々な役割がある。
喉彦(のどびこ)や小舌(しょうぜつ)とも呼ばれ、小舌(ひこ)はその合わせ技。

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