字とは、小学一年生で習う漢字である。
解説
概要
「宀」+「子」で、子供を家の中で育てることを表す漢字。
もともとは「子をはらむ」「養う」を意味していた。今では言葉を表す記号のこと。
最古の部首別漢字辞典とされる『説文』の序文によれば、何かを象って出来た象形文字を「文」、その文を組み合わせて出来たものを「字」と呼んだそう。合わせると「文字」。
何故「字」かというと、文の組み合わせは子供が産まれるかのように続々と増えていくからとのこと。
熟語
通常の読み
国字(こくじ)
日本で出来た漢字。漢字は中国から日本に伝来したものだが、日本産のものもある。
例として「畑」「栃」「働」「峠」「込」「匁」「枠」「笹」など。
→畑(単漢字)
→栃(単漢字)
→働(単漢字)
→峠(単漢字)
→込(単漢字)
字育(じいく)
赤ちゃんに乳を飲ませて、慈しみ、育てること。
先述の通り「字」のもともとの意味は「子をはらむ」「養う」であった。
特別な読み
字(あざな)
中国において、元服を迎えた男子に本名の他につけた別の名前。
元服後は基本的に字で呼ばれ、本名は諱(いみな)となり以後あまり使われない。
日本でも中国に倣い、学者や歌人が真似て付けたこともある。