日とは、小学一年生で習う漢字である。
解説
概要
太陽を象った漢字で、そのまま「sun」を意味する。
「日本」の略字としても重要。
一日(いちにち)の「日」
太陽という意味から転じて「太陽の出ている間」という意味が生まれた。
そして、ひとつの昼と夜を一日(いちにち)という単位で呼ぶようになる。
新しい日が昇れば一日が経ち、新しい月が見えれば一ヶ月が経つ。
太陽と月は日本のみならず、世界中の宗教や暦の考え方に影響を与えてきた。
熟語
通常の読み
日本(にほん・にっぽん)
この言語が母国語である国。堅い場面では「日本国」とも。
推古天皇の摂政であった厩戸皇子が、遣隋使の小野妹子を介して隋の皇帝に渡した手紙に、
「日出る処の天子、書を、日没する処の天子に致す。恙なきや。」と書かれていた。
この「日出る処」が「日の本(もと)」つまり「日本」の由来になったという説がある。
ちなみにこの手紙を読んだ隋の皇帝は激怒したらしい。
奈良時代では既に「日本」と呼ばれていたそうだが、当時は「じっぽん」だった。
「日」には「じつ」という読み方があるので不思議ではない。
英語で日本を表す「Japan」はこの「じっぽん」が由来とされる。
ちなみに「japan」と小文字で書くと「漆器」という意味。
日常(にちじょう)
つねひごろ。
この場合の「日」は「日々」という意味を持っている。
特別な読み
日和(ひより)
天気や空模様のこと。「小春日和」など。
漢文の日和(にちわ)に、いい天気に寄るという意味の「日寄り」の音がついた。
日女(ひるめ)
天皇の祖として記紀に登場する、天照大神(あまてらすおおみかみ)の美称。
たくさんの呼び名があるが、日の女神の側面を示す場合にこう記述することがある。
太陽神ゆえに、引きこもると世界が闇に包まれてしまう。