左とは、小学一年生で習う漢字である。
解説
概要
「エ」の部分は工具を、「ナ」の部分は左手をを意味している。
工具を取る左手の意味が転じて「ひだり」を表す。←の方向。南を向いた時の東側。
「下の地位」や「しるし」といった、「ひだり」にとどまらない意味も生まれた。
熟語
通常の読み
左様(さよう)
その通り。磯野波平がよく使う。もともとは「然様」と書いていた。
昔の日本の官職は左に位置する方が位が高いとされ、左の字を使うことで敬意を表した。
ちなみに「さよなら」は「左様ならば仕方ない」の略という説がある。
左翼(さよく)
右翼の対立概念で、社会変革を支持する層のこと。どんな主義かは国やその時代によって異なる。
フランス革命後の国民議会で、急進派が議長席から見て左側に座ったことから。
右翼や左翼という言葉は安易なレッテル貼りに使われる場合も多く、乱用すべきではない。
バッターボックスから見て左側の外野も左翼と言う。
特別な読み
左義長(どんど)
小正月に行われる火祭りの行事。1月14~15日頃、各家庭の門松などを集めて一斉に焼く。
その際、仕丁らが「とうどやとうど」などと囃し立てる。
漢字表記の語源は諸説あり、土地によってはそのまま「さぎちょう」とも読む。